認知行動療法

感情はなぜ存在するのか「怒りの表現方法と対処法」

みなさん、こんばんは。
臨床心理士のゆり(@counseler_yuri)です。

本日は「怒り」に関連するツイートをまとめました。

感情は私たちに大切なことを教えてくれるサイン

不安や緊張や怒り…
すべての感情は意味があるから人間に備わった機能です。

感情は私たちに大切なことを教えてくれるサイン。

感情を感じないようにする、なかったことにすることは、反動が来たり、別のところに症状が出たり、あまり良くない方法です。

また、感情は必要だから私たちに備わった機能です。感情をなくすこともできないです。

感情は感じたらいけないものではない

感情は感じたらいけないものではないです。

自分の中の感情にしっかりと目が向けられないと、感情に巻き込まれてしまいます。

例えば、なんだかわからない大きな塊に感じて、感情に圧倒されて巻き込まれたり。

まずは、感情に目を向けられること、自分の中のモヤモヤやぐるぐるとしたものの正体を調べること、感情を分類したり、感情に名前をつけること。

巨大な塊に感じていたものが、実は「不安」だったとか。「怒り」と「不安」が混ざったものだったとか、これはどんな気持ちだろうと探ることです。

感情に良い悪いはない

感情に良い悪いはないです。

でも、感情の表出(表現方法)には、適切なものと適切ではないものがあります。

特に怒りが困りごとにつながりやすい。

怒りをそのまま表出すると困りごとなどトラブルに発展しやすい。例えば、怒りのまま怒鳴るとか。

もし、感情によって人間関係にヒビが入ってきたのなら、上手な表出方法を身につけるのも良いかもしれないです。

怒りは別の感情とくっつきやすい

怒りは別の感情とくっつきやすいです。

例えば、怒りと不安。感情を2つ同時に感じることもあれば、どっちかの影に隠れる場合もあります。

怒りだけだと思っていたら、実は同時に不安を感じていたり。

また、過去の記憶と結びつく場合もあります。

怒りによって、何かを思い出し、さらに気分が悪くなることもある。

怒りの表現方法について

・怒りを我慢すること
・怒りをそのまま伝えること
(口でも手でも態度でも)

これらは、人間関係において、あまり上手な表現方法ではないかなと思います。

我慢することは、ストレスが溜まるし自分の健康に良くない。心臓疾患のリスクも上がる。

そのまま伝えると人間関係が悪化しやすい。

なぜ相手に伝える必要があるのか

正しいことや正論は、必ず相手に伝えなければいけないわけではないです。

誰のために伝えるのか?
相手のため?自分のために?

伝えることで自分にはどんなメリットがある?

一歩立ち止まってみることも大切です。

特に発達障害の方。正論だから相手に伝えたいという気持ちが大きい方が多いように感じます。また、正しいことを伝えたのに、喧嘩になりやすいのはなぜだろうと悩む方も、一度、自分にとってのメリットを考えてみてください。

他人の問題と、自分の問題を分けて考える

他人の問題と、自分の問題を分けて考えることが大切です。

さらに余裕があるなら、言うことのメリットデメリット、言わないことのメリットデメリットまで、書き出してみる。

過去に実際言った場合はどうなったか、言わなかった場合はどうなったかという分析も良いです。

行動のみに分解する

誰かに怒りを感じたとき、

性格や人格など、その人の全体ではなく、特定の「行動」のみに分解してみる。

相手の性格や特徴だと考えると、怒りの対象が相手の全体に及んでしまいます。そうすると、怒りはさらに燃えやすくなります。相手のどんな行動を見てもイライラしやすくなります。

そこで、行動のみに分解します。

あの人の、あの時、あの場所での、「あの言動」に私は腹が立ったのだ、と。

特定の行動だけになると、怒りの対象が狭くなり、怒りが燃え上がりにくくなる。

「行動」に分解することで、怒りは小さくなる。

感情への対処について

感情への対処は、
しっかりと目を向けると、一時的につらくなる場合が多い。

今まで感情を感じないようにした人、感じにくかった人が、感情に注目することで一時的に強く感じてしまうわけです。

ここでびっくりしてやめると、また同じ繰り返しになってしまう。

感情はそのまま放っておくと小さくなるという性質があります。楽しすぎて大笑いしていても数分経つと、すーっと気持ちが落ち着いてきます。怒りも、他の感情も一緒です。

感情に対処するときは、一時的に強くなってもそのまま続けることが推奨されています。

しかし、心配な方は、事前に、圧倒されすぎたときの対処法、グラウディングなどを学んだり、専門家と一緒にやった方が安心です。また、主治医がいる方は事前相談も忘れずに🌟

それでは。