ヨガ・瞑想

胸式呼吸のメリットとは?ピラティスとの関連やヨガとの違いを解説!

みなさん、こんばんは。
臨床心理士のゆり(@counseler_yuri)です。

本日は胸式呼吸について紹介していきます。

今までさんざん腹式呼吸のメリットを伝えてきましたが、胸式呼吸にもメリットはあります。また、胸式呼吸ピラティスとの関連が深いのでピラティスとはどんなものか?ヨガとの違いは何なのか?といった部分も紹介していきます。

実は、ヨガとピラティスって目的も効果もまったく違うものです。

胸式呼吸のメリット

(画像)

集中力アップ

交感神経を優位にし、集中力ややる気がアップします。朝の出勤時や、大切な面接や試験前など、意識的に行うことで集中力ややる気につながります。

筋肉を鍛えやすい

筋肉が効率よく鍛えられるので、筋トレなどトレーニング中におすすめです。

基礎代謝を上げる

基礎代謝を上げる効果があります。ダイエットを目的とした運動の際に意識的に使う方法もあるかと思います。

胸式呼吸のやり方

胸式呼吸は、息を吸うときに胸を広げて空気を肺に取り込む呼吸法になります。

鼻から息を吸うときに胸を大きく広げていきます。

このときに、お腹は同時に膨らまないように注意します。お腹はずーっと薄くペタンコのままです。

肋骨がぐっと広がり、肺が空気でいっぱいに満たされていくのをイメージします。お腹は自然と膨れてしまう場合が多いので、意識して引っ込めたままにしましょう。

息を吐くときも、お腹は引っ込めたままで、胸をしぼませます。

胸式呼吸の注意点

胸式呼吸は交感神経を活性化させる呼吸法になります。交感神経と副交感神経のバランスが乱れてしまうと不調などにもつながりやすくなります。

現代人は交感神経が優位になりがちです。すでに優位になっているところに胸式呼吸を行うとバランスを乱しやすいかもしれません。胸式呼吸をする際は意識的に行うことが大切です。

不眠につながりやすい

寝る前に実施すると、寝つきが悪くなる場合があります。実施する時間に注意したり、寝る前は腹式呼吸をして自律神経のバランスを整えることもおすすめです。

メンタルヘルスに注意

また、パニック障害の方は胸式呼吸がパニック発作のリスクを上げる場合もあるので、主治医と相談したり、体調を見て実施した方が良いかと思います。

交感神経は、不安やイライラといった感情と関係が深いものです。胸式呼吸を実施する際は、オンオフの切り替えをする、短時間だけ集中的にやるなど、インストラクターの指示を守ったり、相談しながら実施することがおすすめです。

 

ピラティスと胸式呼吸

ピラティスの基本は胸式呼吸になります。

「ピラティス」のクラスに出たことはありますか?ピラティス単体の施設は少なく、ヨガ施設の中の1コマに「ピラティス」が含まれている場合が多いかなと思います。

「ピラティス」のクラスに出ると胸式呼吸で行うように注意されます。

実は、ヨガとピラティスは目的が異なるものです。それぞれの違いを意識し、上手に使い分けることがおすすめです。

ピラティスとは?

ピラティス・メソッドは、ドイツのジョセフ・ピラティスによって20世紀前半に提唱されました。ジョセフは、「全身の細かな筋肉と精神を自分自身でコントロールするための学問」と呼んでいました。

Pilates Method Allianceが定義するピラティスとは、

身体のストレッチ、筋力強化、そしてバランス強化を目的としてデザインされたエクササイズと身体の動作法である

です。ジョセフはボクサー兼護身術の指導者であり、彼が開発したリハビリのための運動プログラムが「ピラティス・メソッド」の考え方の始まりです。(参考:wiki)

ピラティスは胸式呼吸が基本です。強化を目的とした運動プログラムなので、胸式呼吸が基本なのです。

一方、ヨガはルーツはインド。そして、心と体のバランスを整えることが目的です。腹式呼吸を中心とし、自律神経のバランスを整えたり、リラクゼーション効果が高いものです。

実は目的がまったく違うものなのです。

ピラティスとヨガの違い「目的・効果」まとめ

ピラティス

胸式呼吸を基本とする。身体の奥に位置しているインナーマッスルを刺激し、全体的に効率よく鍛えるもの。

ヨガ

横隔膜を動かす腹式呼吸を基本とする。副交感神経を活性化し、リラックスしたり、身体の柔軟性を高める。体と心のバランスを取る。

一見すると同じように見えるピラティスとヨガですが、目的ややり方も大きく異なります。自分にあったものを使い分けるのがおすすめです。