セルフコンパッション

ネガティブ感情はポジティブに変えないーセルフコンパッション の視点ー

みなさん、こんばんは。
臨床心理士のゆり(@counseler_yuri)です。

本日は「ネガティブ感情」に関連するツイートをまとめました。

無理やりポジティブ思考はおすすめできない

無理やりポジティブ思考にすることはあまりおすすめできないです。

もともとネガティブ思考の人が、無理に切り替えようとしても、うわべだけになり、違和感を感じたり、しっくりこなくて長続きしない。

自分で自分は騙せない。

ネガティブを否定するのではなく、ネガティブさがあることは、自然なことだと気づき、受け入れることも大切です。

ネガティブ思考だからダメな訳ではない

ネガティブ思考になりやすい人もいれば、ポジティブ思考になりやすい人もいます。

状況によって、自分がネガティブになるときもあれば、ポジティブになるときもあります。

ネガティブ思考だからダメなわけではありません。

ネガティブ思考の良さもあります。慎重に行動できる、改善点を見つけられる、人の痛みや悩みに気づける、その時々の状況によってネガティブ思考の利点があります。

ネガティブ思考だからダメな訳ではなく、ネガティブ思考を持っていることで、二次的に辛い感情になっていたり、ぐるぐる思考の入り口や、ぐるぐる思考が続く要因になっている場合は対処が必要かもしれないです。

ネガティブな感情の良さ

不安、落ち込み、怒り・・・

ネガティブな感情があると、私たちは視野が狭くなりやすいです。

良い面に気づきにくくなる場合もあります。

なんでもないこともネガティブに感じやすくなります。

一見、マイナス面しかないように感じるネガティブな感情にも良さがあります。

ネガティブな感情にも良いところはある。必要だから人間に備わった機能です。

例えば、不安は私たちに、注意が必要なことや、準備不足を教えてくれます。

怒りは理想と現実にズレがあり、困っているサインです。

しかし、ネガティブな感情が強すぎたり影響を大きく受けると、圧倒されたり、振り回されたり、ネガティブフィルターで色メガネをかけて世界を眺めるようになります。

ネガティブ感情にもセルフコンパッション

セルフコンパッションは、ネガティブな感情を無くすものではありません。

ネガティブな感情を無くすのではなく、良し悪し判断せず、思いやりを持って受け入れます。

感情自体には良し悪しはありません。(感情の表現方法には適切・不適切はあります。)

感情はただそこに存在するものです。それがネガティブでもポジティブでも、ただ気づき、ただ受け入れます。

ネガティブな感情にもマインドフルネス(良い悪い判断せず)に捉えることで、感情に振り回されにくくなります。

そうすると、本来持つネガティブな感情の良さを活かすことができます。

例えば、怒りを感じたら、「今、自分の理想や期待は〜だ。現実は〜だ。だから怒りを感じたのか。つまり、自分は〜に困っているのだから、ここをこう改善すればいいのだな」と客観的な視点を持てます。

感情のサインを見逃さず、自分にとってより良い方向に現状を変えていけるというわけです。すぐにそんな上手いことはいきませんが、感情に気づけるだけでも、振り回されにくくなります。