認知行動療法

発達障害に認知行動療法が有効な理由

みなさん、こんばんは。
臨床心理士のゆり(@counseler_yuri)です。

本日は「認知行動療法が発達障害におすすめな理由」について紹介していきます。

認知行動療法が発達障害におすすめな理由

認知行動療法が発達障害にぴったりはまる理由は以下が考えられるかなと思います。

・構造化されているので見通しがたつ
・型に当てはめて実験&効果検証できる
・自己理解につながり、それが他者理解へとつながる。
・自分の体調管理にも役立つ。
・感情コントロールのツールにもなる。

以下、詳しく紹介していきます。

構造化されているので見通しがたつ

認知行動療法は、目次が書いてある本のように今後の流れが決まっています。

見通しが立つので、安心感できます。

自分は今どの地点にいるのだろう、どの段階で終わるのだろう、終わったらどうなるのだろうと、今後の流れが視覚的に理解できます。

 

型に当てはめて図式化する

認知行動療法では基本モデルに沿って、ストレス体験を分析します。

紙に書き出して図式化するので、視覚優位の方にもおすすめです。

図式化してしっかりと理解した上で、アプローチをしていきます。その上で、効果を確かめて、効果がなければ別のアプローチを検討していきます。

自己理解と他者理解へとつながる

自分の内面について分析することで、自己理解が進みます。

自己理解が進むと、「人間はストレス状況でどんな反応がある」と他者理解にも繋がっていきます。

自分の体調管理につながる

自己理解が進むと、自分のストレスサインに早めに気づけるようになります。早めに対処することで重症化を防げます。

また、認知行動療法によってメタ認知の力がつきます。自分の体調に気付きやすくなる、気づくことで振り回されなくなります。

感情コントロールにつながる

感情も同様です。

気づくことや、仕組みがわかることで、客観的になり、振り回されにくくなります。

認知行動療法の実践の中で、感情への適切な対処法も身につけられるかなと思います。


認知行動療法の実践に時間がかかる方

こちらで詳しく紹介しました👇

http://cbt-yoga.com/2019/06/13/cbt-non-effect/

一般的に発達障害の方は、自分の内面に目を向けるのが苦手な方が多い印象です。

そんな方は、認知行動療法に慣れるのに時間がかかるかなと思います。

じっくりと取り組んだ分、効果はあるかなと思いますが、ひとりではなかなかやる気が出ない場合は、誰かと取り組むことをおすすめします。