みなさん、こんばんは。
臨床心理士のゆり(@counseler_yuri)です。
最近はカウンセリングで「認知行動療法がうまく出来ない」「続かなかった」という相談を受けることが増えています。
認知行動療法の講義をしていても「自分で出来ないからワークショップに申し込みました」という方も多いです。
書店にも認知行動療法の本がたくさん並び、自分でチャレンジしやすい環境が整っていると思います。
しかし、実際の認知行動療法は向き・不向きもあり、アレンジが必要な場合もあります。自分でやってみようとして挫折したから「認知行動療法は向いていないんだ」と諦めてしまうのはもったいないです。
今回は改めて認知行動療法にどんな効果があるのかご紹介したいと思います。
Contents
認知行動療法でストレス対処力を高めよう
認知行動療法はバランスの良い考え、柔軟な考えを目指すものです。
みなさん、筋トレをイメージしてください。
秒で筋肉をつけることはできないと思います。プロテインとか助けを借りても、継続してコツコツ筋トレを続ける必要があります。
認知行動療法を同じで、コツコツと続けることが必要です。
— ゆり@発達障害応援カウンセラー (@counselor_yuri) 2019年1月24日
認知行動療法は、認知を完全に変えてしまうものではありません。
認知行動療法はバランスの良い考え、柔軟な考えを目指すものです。
自分の考え方のパターンを知り、自分を苦しめているきっかけになっていないかなと検討します。もしそうなら、他の考え方の選択肢も増やしていくことで、バランスの良い考え、柔軟な考えを目指すものです。
なぜ認知は大切なのか?
「なぜ認知が大切か❓」
ストレス状況に対して、どう認知(考え)たかで、そのあとの気持ちや行動が変わるからです。
極端な例だと、
上司に叱られて「もうダメだ」「自分の改善点が分かった」と認知するのでは、大違いです。自分でも気づかない時に自動思考が働いて、影響してるのかもしれないです
— ゆり@発達障害応援カウンセラー (@counselor_yuri) 2019年1月24日
なぜ、認知が大切かというと、
状況に対して、どう考えたかで、そのあとの気持ちや行動が変わってきます。
ネガティブな考えが浮かぶと、そのあとはネガティブな気持ちになりやすく、ネガティブな行動へとつながりやすくなります。
もし、自分にネガティブな考え方のパターンや癖があるとしたら・・・そこにアタックすることでネガティブな悪循環を断てる可能性があります。
CBT認知行動療法のメリット
さまざまな疾患でエビデンスがある
うつ病と不安障害(パニック障害など)に対する効果が広く認 められている。現在では、発達障害、摂食障害、統合失調症の 症状やパーソナリティ障害に対する効果も臨床試験を通して実 証されてきている。
自分で自分を助けるスキル
CBTの技法や考え方を身につけることで、別の困りごとでも自分自身で対処できるような自助スキルの獲得を目指します。
CBT認知行動療法のデメリット
時間がある程度かかります
今までの考え方のパターンを変えるのは簡単ではありません。すぐに変えられるようなものならみなさんは苦労していないはずです。
はじめて自転車に乗った時のように、骨折した後のリハビリのように、ある程度時間がかかることはデメリットかなと思います。
CBT認知行動療法の効果
回復を早めたり、症状が改善する
うつ症状や不安が軽減するという研究結果が多いです。
再発防止につながる
悪循環パターンを抜け出すスキルを身につけることで、うつや 不安などの症状を早めに軽減し、再発防止にもつながります。